整形外科では、ケガをした、骨が折れた、身体が痛い、身体がうまく動かないというときに、病気やケガを総合的に診断し、治療します。
特に我慢強い人ほど、「この程度なら耐えられる」「様子を見ていれば治るかも」と痛みをこらえながら、生活していることがあります。
確かに人には自己治癒能力があるので、ある程度は良くなりますが、「早く」「しっかり」治すには医学の力を借りたほうが、その後の症状も楽になります。
「肩こりなんて、病気じゃない」「年を取ればどこかが痛いのは当たり前」と遠慮される方もいらっしゃいますが、そこに病気が隠れている場合もありますし、辛い痛みを和らげるお手伝いができることもありますので、気軽に受診をしてください。
「こんなに軽いケガで受診していいのかしら」などとお気になさらないでください。
様子見で良いのか、治療が必要なのかをきちんと診断をして、患者さんに「安心」を提供するのも、医師の大切な役割だと思っています。
また、交通事故のケガやムチウチ、仕事中のケガ(労災)にも対応していますので、お困りのときは、お気軽にご相談ください。
症状が出る前に、定期的にからだメンテナンスをしましょう
人間はいつまでも健康でいられるとは限りません。
症状が出てから慌てるのではなく、症状が出る前から、年齢や体調に応じて、定期的にチェックをすることが大切です。
例えば当院の場合、画像や血液検査で骨の状態(骨密度)を知ることができます。骨を丈夫にすることで、骨折による寝たきりを防げます。
40代から徐々に増えてくる変形性膝関節症。特に女性に多い病気です。これも早めの治療や生活習慣の改善で、悪化を防げます。
また、年齢を重ねるに従っていつの間にか転びやすくなっているというロコモティブ症候群も、適切に評価して対策できます。
症状が出る前や、軽いうちに、定期的にからだをメンテナンスしましょう。
参考サイト
豊田市の地域医療センターでは、節目ごとの骨粗しょう症検診があります。
該当年齢の場合は、ぜひ検診を受けましょう。
豊田市役所ホームページ
整形外科・接骨院(整骨院)・整体・マッサージ…何が違うの?
身体のコリや痛みを和らげてくれる場所はたくさんありますが、
「整形外科」は医学的に診察・検査を行い、適切な治療に導く「診断と医療行為のエキスパート」です。
医師以外の資格者による処置は「医療類似行為」として、「医療行為」とは法律上明確に区別されています。
しかし、病気などが隠れていないのであれば、自分に合ったところに通い、定期的にケアをするのが良いでしょう。
違いについては、日本整形外科学会のサイトがよくまとまっていますので、ご覧ください。
日本整形外科学会ホームページ